2010年12月26日日曜日

すずき陶苑@一宮 東浪見

『御待ちの間にどうぞっ』と供された揚げ蕎麦 花豆も美味しいですよ
   小海老のかきあげ
   挽きぐるみですので、星が綺麗に出ています
   箸置きのムツゴロウ君は愛嬌たっぷり

 

 12/25 昼食
 
クリスマスはなんとなく、終わりそうです。天気が良いので休憩時間で蕎麦を手繰りに行きました。
初訪の蕎麦店でして、以前は勝浦の御宿にあったように記憶しております。
陶芸家さんが打つ蕎麦と言うのは、何となく納得がいきます。 
 
 何でって?私も陶芸するからです。
 
以前の職場では、子どもたちへの陶芸指導ということで、高野次男先生が週一回施設にいらして、子どもたちに土に親しむ事を教えてくれていました。先生は笠間の民陶の作家さんで、普段使いの作品が多い中、射込みと言われる、数種の粘度を組み込んで、すかしを入れた物も得意でした。先生ご自身は飾りっ気の無い、何でも教えてくれる方でした。 当時私は、嘱託の身。暇だけはありましたので、施設に登録されている先生のご厚意により、無償で約三年間、付きっきりで毎週3時間程、手ほどきを受けていました。粘土の練りから焼成まで出来るようになりました。
 この粘土の練り方、菊練りと言いますが、蕎麦の練りに良く似ています。回転させながら粘土の空気を抜いていく感じが、陶芸では菊の花に似ていることから、菊練りと呼びます。蕎麦では、本練りだったかな? その後へそ出しと言う工程に入りますね。
 私は、ちゃんと蕎麦は打った事がありませんので、何とも言えないのですが、たぶん近い感覚であると思います。
 
話しがそれました。インプレッションに入ります。
 
おしながきには、天ぷら付きの物と、鴨汁付きの物があります。 今回は小海老のかき揚げの付いた、かき揚げ天そば(1300円)にしました。
 待っていると、直ぐにそば汁と花豆の旨煮が到着。次いで『待っているぁ間にどうぞ』と揚げ蕎麦を持ってきてくれました。ポリポリの塩味がオツですね。
 まず、天ぷらが来ました。 ピーマン・カボチャの野菜天とムキ海老と数種の野菜が刻まれたかき揚げが二つ。丁度良い大きさです。 ジャンボ掻き揚げってありますけど『すげっ』とは思いますが、正直食べ辛いですよね。この位(直径7cm位)が良いと思います。掻き揚げが香ばしく美味しいです。別立てで天つゆも頂けますが、盛り皿に乗せられた塩でも良いですよ。
 
さて、程なくそばの登場。なかなか肌の綺麗な蕎麦です。黒く蕎麦ガラの星が光っていまして、挽きぐるみの透明感のある、グルテンの高い、腰の強そうな蕎麦です。  
 さっそく、汁を付けずに一啜り。そんなに蕎麦香は強くありませんが、見た目以上に腰はあるものの、固すぎない、良い塩梅の喉越しと食感があります、咀嚼するとジワジワと蕎麦香が出て来ます。美味しいですね。盛り蕎麦としては少々値段的には高いですが、十分な量があります。それでも私はおかわり蕎麦いただきましたよ。 多少、つけ汁の弱さを感じますが、鯖節などに頼らず、かつを一本の香り高い、つけ汁です。 蕎麦湯はトロリとした濃度を上げた物で、それだけで美味しいですね。
 
会計時、お店のオネー様から「良い音を立てて召しあがるんですね」と、ハイ。蕎麦は啜る音も美味しさの内で有ると思って居りますので、周りのお客さん、悪しからず。
 
店内の雰囲気も良く、いいお店だと思います。夜は予約のコースのみです。
ごちそうさま。
 
一宮町東浪見4968-1 ℡ 0475-42-1267 定休 月・火 営業時間 11:30~15:00
R126沿い 魚平先の三角交差点から100m位左手 
元:プレジャーガーデンの店舗跡の古民家

 




0 件のコメント: