本鮪の中トロと赤身
10/22 昼食
今日は予定外ですが、E240君とそのお連れさんと昼食を、切通さんに行きたいとの事で同行しました。 切通さんなら同行することに理由は要りません。
さてE240君は魚好きでして、釣りもしますが、海洋魚の研究と言いましょうか、海の魚に造詣が深い方でして、魚の話をしているとこっちまで楽しくなって来ます。そして良く食べます。
私自身がかなり興奮して切通さんの事を吹き込んでしまったので、責任重大ですが、切通さんで満足いただけ無いわけがありませんので、意気揚々と案内しました。
到着までに30分位、こんな所に寿司屋があるのか、という不安を感じさせないように車の話などして気を紛らわせて置きます。
前もって電話で予約確認しておきましたが、なななんと、野太いアナゴを捌いている最中でして、ひょっとしたら、魚好きであるE240君に見せるための配慮だったのかもしれません。普通、空腹にイライラする処ですが、我々は大将の包丁の切っ先に眼が釘付けです。アナゴの中骨に切っ先が当たりながら引かれる時に奏でられる『チィーーーーーィ』という響きに、ぞくぞくしていたのは私だけではないと思います。どうでしたか?E240君。
もったいぶるように「すいません、アナゴだけはやっちゃわないといけないのでっ」と、その理由についても説明してくれました。やはり予約時にE240君が魚好きであることを伝えていた事を意識してくれているようです。E240君は私以上に、とくに魚に関しては蘊蓄王ですので、こういう語りは好きなはずです。普通の人なら知らなくても良い情報ですが、我々にとっては『そうゆう配慮があってこの味が出せるのかーっ』と感心しながら料理をいただき、自身の記憶に留めるのです。って我々は食職人ではないのにね。連れの方が『お二人は食に対するレベルが高いのですね』と仰っておられましたが、只の食いしんぼうです。
それでは、ここから怒涛の切通お魚天国の始まりです。
先ずは、コハダから。E240君は思わず感嘆の声を上げてしまっています。少々シャリが柔めですがE240君には支障は無い様です。よかった、先ずはひと安心。
仕込み中のため暖簾を出していないと言うのに、無理を言って開けてもらったので、ちょっと心配していたのですが、切通さんを信じ切っていなかったのは私の方で、E240君は屈託のない表情で、次々と鮨をつまんで行きます。
次いで〆鯖。レア〆ではありませんでしたが、充分においしい物で、E240君は後に二貫おかわりしていました。
白身でムツ・墨イカと続き、鮪は本鮪の赤身と中トロを供してくれました。この赤身の旨い事うまいこと。通好みの少し独特の酸味を感じるThat’s赤身で御座います。私は〆にもう一貫いただきました。
我々は少しでも多くの魚種を食べたいので、イクラやウニを断り、代わりに出て来たのが、鉢まぐろの中トロでした。先ほどの本マに比べて、切っ付けは厚めで、細かいサシのたっぷり味の脂が、とてもバランスが良かったです。
でも私はやはり赤身好きなので、少々ボリューミーでしたね。一回に中トロを二貫も食べる事は、ここ20年位した事が無いので、一気に満腹中枢を刺激されてしまいました。
〆は干瓢巻きでして、私はさび抜きですが、2人はサビ噛みで注文したので、おせっかいながらも大将に言って、サビ有りと無しを半々で出してもらいました。とくにコメントはありませんでしたが、山葵で誤魔化さず、そのままの味を楽しんでもらいたかったので、説明はしておきましたが、余計なお世話だった様です。好きなように食べるのが一番ですね。すいませんでした。
ゆっくりと一時間かけて切通さんのお魚天国を堪能したE240君は走り出して直ぐに「いけねっ」と車を止めるではありませんか。忘れ物か?と思っている私をしり目に、ポチッとナビの現在地を登録しておりました。気にいってもらえたようです。良かった。
大将、お忙しいところ有難うございます。また今度、ゆっくりと
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