シェードが切れてしまっていた |
見た目は悪くても、良い思い出がたくさん詰まっている場所なんです |
悲しい気分に成りたくて来た訳ではない
だけど、深夜に成れば まばゆく光り輝いていた、夏色のシェードが、
こんなにもくすみ、色あせ、朽ちかけているとは
マスターに会いたかっただけ
マスターは俺に気づいたらしい
勝手口の中から、ことりと音がした
いつもそうだ 決まってマスターは勝手口から俺を誘ってくる
マスター。 と俺も声をかけてみたけど、
返ってくるはずのない返事を聴き逃すまいとする俺の眼には、いつも涙があふれ出てしまう
悲しい気分に成りたくて来た訳ではない
だから、今日くらいはマスターの傍に来たかった、あの夏色は俺の中に、
永遠に、色あせず、まばゆいばかりの光とある
サンセット・サニー
ジャズスポット・サニー 2代目マスター 斎藤 文男兄 へ捧ぐ
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