ざるそば 細打ち 700円
細打ち おかわりだと 400円
9/25 昼食
職場の近くにできた手打ちのお蕎麦屋さんです。屋号の前の『新橋』が気になりましたが、とりあえず邪推は無しで食すことに。
毎日通勤で前を通っているので、開店までの状況はつぶさに観察していたのですが、まさかこんな所に蕎麦屋ができるとは思っていませんでした。というのも外観は平屋の一軒家で「やすらぎ」が仲介していた中古物件でしたから、どなたかが別荘として購入されたのかと思っていたのですが。
店内に入ると、やはり一般住宅の玄関。おもわず『ごめんください』と言うと『いらっしゃいませ』と作務衣姿の女性が迎え入れてくれました。
よそのお宅にお邪魔した気分です。座敷とテーブルの2部屋があり、気分で座敷にひとりでト゜ドンと座り、まずは小手調べのもりそばを細打ち・田舎の合い盛りでいただきます。
白磁のそば猪口と薬味のはいった伴猪口が運ばれてきました。『あっ、わさびじゃなくてこれは』 そうです辛味大根のおろしです。メニューをみると福井蕎麦とあります。どうやら福井市近辺の独特な食べ方があるようです。テーブルに七味唐辛子が竹筒にあったので、あとで辛味をたしてみよう、とそばが来ました。
一見して引きぐるみの粉で打ったことを示す、グルテンの透き通るような輝きが『食べて!』とささやいて来るではありませんか。
タレを付けずに数本いただきます。更科のように長さはありませんが、繊細に見えてなかなか力強い、上品な蕎麦香を持つそばです。付けダレは辛っツユですので注ぎすぎ注意。辛味大根は私がいままで食べた中で一番辛いです。ビリビリきます。
私はこの手の引きぐるみ粉の蕎麦は「ズルズルっと」いけないのが、勝手な蕎麦感に合わず敬遠してしまうのですが、ここのはじっくりと味わうにふさわしい、蕎麦本来の美味しさがあります。
田舎はよりじっくりと蕎麦香と蕎麦の味を堪能できるものでした。好みは分かれると思いますが、通好みの仕立てです。
とつい耐えられず、自ら厨房まで行き『とりそばを一つ』と温かい蕎麦にもチャレンジ。自分で言うのもなんですが、私滅多なことでは温かい蕎麦は食べません!(過去ブログの甚兵そばの下りでも言いましたが)
しかしながら、田舎を食べて『この手の蕎麦は絶対温かい汁に合う!』と思っちゃったんですよ。
とりそばが届くと、ドンピシャっ。間違いありません。田舎はその滋味さゆえ温かいかけ汁が良く合っていました。
サラリーマンの孤独な昼食に2050円は高すぎたかもしれませんが、相応以上の満足感がえられました。
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