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お通しセット |
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トリガイ 目鉢鮪 |
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平目 昆布〆 |
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鯵なめろ 半身分 |
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地蛸≪大原≫ |
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せぐろ天ぷら |
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キンキン 一番搾りっ |
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穴子っ ♪ |
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コハダ 刻んだガリと大葉 添え |
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漬け鮪っ! |
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お茶 セット ❤ |
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干瓢巻き 山葵カミ |
5/22
評判を聞いて、初訪。
結論から申し上げて、茂原で今、一番 良いのでは?
味の前に、店構えと接客、居心地の良さ。そして設定価格。
全て、満点だと思います。 少々、トイレが古びた印象です。
(あえて欠点らしい欠点を上げれば)
それでは、味のレポートを、
鮪と貝を頂きます。鮪は目鉢の天場赤身で、すっきりとした味わい。
貝は、トリガイて゛塩でキッチリと〆てあります。
この甲殻類の〆方、好きですっ!のちに地蛸もいただきますが同様にシッカリと塩が立っています。大事ですよね、こういう感覚。それでいて、決して硬くないんですよっ ♪
甲殻類はこうやって食べてくれっ!という意気込みさえ感じます。おそらく、こちらでは、そんな気負いは無いと思われますが、旨い物は旨いっ!
日本酒でチビリちびりと飲っていますと、親方から平目昆布〆のお誘い。
正直、昆布〆って、さほど好きではないのですが、のっけから断るのも どうかと思いましたので仰せの通りにしました。あまりキツク無い、二日目位の落ち着いた味わいでした。
あっ、そうです。こちら山葵は、その場のすりおろしです。サメ肌でザリザリっ ♪
ついで、鯵がマル物でありましたので調理法を聞きましたら、なめろうも出来るとのことで、お願いしましたら「お一人ですから、半身で造りますね」との気遣いが自然と流れの中で出てきました。
なんてこと無いのですが、やはり嬉しいものです。
出てきた なめろうは、綺麗に叩いてありまして私好みの味わいでした。ツマもの のあしらいも素晴らしい。包丁技を感じさせてくれる仕事ですね。
そして、間に油ものをと、背黒の天ぷらを頂きました。
カレー塩を供して頂き、熱々をキンキン・ビアジョッキでキリン一番搾りで流しますっ 最高ですっ! キュイキュイとビールが進みますっ。
さらに、元に戻すために穴子の炙りを、「半ツメ」でっ ♪
出てきましたのは、ちゃんと皿分けされた穴子ちゃん。
穴子の煮方自体は柔らか過ぎずの 硬くない仕上がり。 芋焼酎と合わせました。 旨いっ!
つづきは、コハダをツマミで頂きましたところ、こちらの流儀であるとのことですが、刻んだガリ生姜と大葉を伴付けしてあります。気分で合わせて食べても良いですし、ガリと大葉は小肌の渋みをリセットする箸休めとしても理にかなっていると思います。ここまで来ると流石です。
渋くまとめようと、鮪の漬けを頼みました。
切り身のポン漬けですが、15分ほど時間を掛けてヅケていました。
いゃーっ、天場の目鉢鮪ですが、その艶めかしくも楚々とした立ち姿は逸品ものですね ♪
味わいはサッパリとしつつも 舌あたりがねっとりと、鮪の旨みを存分に引き出しています。
ヅケたれに甘みを足している寿司屋さんもありますが、こちらのは、ほんのちょっとですね。
醤油のキレのよいヅケたれだと思います。
さぁ、そろそろ終焉です。
最初から決めていました。すりおろし山葵があるということは、
干瓢の山葵噛み細巻きと卵の端っこです。
干瓢煮も、その寿司屋さんの技量と味のベクトルを知るのに解りやすいネタです。
いくら、生ネタが新鮮でも、寿司屋の仕事がしっかりとしていなければ寿司屋に行く理由に成りません。
こちらの干瓢煮、御多分にもれず旨いです。干瓢の素材・風味が残っている仕立てですね。
優しい味わいです。 そして、山葵との相性も良いです。粉山葵だと、この干瓢煮が負けてしまいますね。絶妙です。
茂原の寿司屋さんに、少々 落胆していたので嬉しいかったです。
無駄話をせずに、包丁の切っ先と向き合う、ドバシさん。の仕事に惚れました。
また、来ます。